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Instagramが情報収集ツールとなる今、インスタグラマーに起きた変化とは

エイスリー、キャスティングディレクターの藤巻です。
普段はインスタグラマーやYouTuberを始めとした、デジタルプロモーション専門のキャスティング業務を行っています。

本日は、Z世代、かつキャスティングディレクター目線での、Instagram、そしてインスタグラマーの動向をお伝えできればと思います!


Z世代の私が情報収集をInstagramで完結させる訳


私は、Instagram(以下インスタ)を通してフード、ファッション、インテリア、旅行等、あらゆるジャンルの情報に出会い、さらに気になったものはインスタで調べています。
インスタで情報収集を完結させると言っても過言ではありません。

「SHIBUYA 109 lab.」の​​Z世代のSNSによる消費行動に関する意識調査でも、Z世代女子がとりわけ、商品やサービスの出会い・検討段階でインスタを利用していることが伺えます。

出典元:​​Z世代のSNSによる消費行動に関する意識調査 /SHIBUYA 109 lab


ではなぜ、インスタで情報収集をするのか。

Z世代の私目線での理由は、大きく三つあります。

(1) 知りたい情報を得て、後で見返すことができる
(2) 失敗しないためのリアルな情報を知れる
(3) 検索が楽しいうえに、学べる

ということです。


(1) 知りたい情報を得て、後で見返すことができる

誰もが知っているであろうインスタの代表的な検索方法は、「ハッシュタグ検索」でしょうか。
現在はそのほかに、「キーワード検索」や「地図検索」があり、インスタでの検索方法が充実しつつあります。


さらに、気になった投稿をジャンル別に分けて保存できる「コレクション」という機能があります。

知りたい情報を得やすくなり、気になった投稿を後で見返すことができるようになったため、インスタで情報収集することが多くなりました。

ちなみに、ECサイトへ遷移させることもできるようになったため、インスタで商品購入に至る機会も増えました。

一方でWebサイトを利用する機会は随分と減り、久しぶりにブラウザを開くと、数日前の検索履歴で止まってしまっているほどです(笑)


(2) 失敗しないためのリアルな情報を知れる

沢の鶴「SHUSHU Light」の、若者世代の『価値観』と『コミュニケーション』に関する調査によると「”失敗を恐れずチャレンジしたい“より、”絶対に失敗したくない”」と回答した若者が73%と、失敗したくない志向の若者が多数いることがわかっています。


それは購買行動にも現れており、
私自身も商品・サービスを購入する際に「失敗したくない」という思いがあります。

飲食店を探す場合、これまではグルメサイトで「渋谷」、「お祝いできるお店」などのキーワードで調べて、良さそうだと思ったお店を予約していました。
実際は想像していた雰囲気と全く異なることがあり、失敗した経験が多々あります。

グルメサイトなどで企業やお店が出している情報、写真ももちろん参考にします。しかしそれらは、リアルな情報ではないとわかっているので、そこから全てを判断することはリスクがあると感じるのです。

一方、インスタでは「一般の方が撮影した写真」を通して、お店の雰囲気をリアルに感じられます。

さらに、インスタ上での「投稿量」も参考にします。
一般の方の投稿数が多ければ、その商品・サービスの評価はいいと感じ、逆に投稿数が少ないと、評価はイマイチという印象を抱きます。

失敗を避けるためには、インスタ上のリアルな情報は欠かせないのです。


(3) 検索が楽しいうえに学べる

Webサイトの検索は文字が多く、見ていても退屈と感じることがあります。一方で、インスタでは写真がたくさん出てくるため、見ていてワクワクする。また、検索内容に関連して類似商品が出てくるといった偶然性もまた楽しい。
検索が苦じゃないところが、インスタのいいところだなと思います。

さらに、最近は「友達のプレゼントにおすすめな商品」や「美容にいいもの」などの、為になる投稿をよく目にする機会が増えました。
楽しいうえに学びがあるところも、インスタの良さだと感じています。

為になる投稿の一例



インスタグラマーは「映え」と「質」の両方を重視

インスタが情報収集ツールとなりうることで、インスタグラマーが重視することにも変化が起きているように思います。

それは、投稿の「質」が重視されるようになったことです。

以前は、写真がかわいい投稿に「いいね」がついていましたが、今はもうかわいいのは当たり前。
コスメであれば商品詳細をレビューする、トラベル系であれば旅行のレポや安く泊まれるノウハウを投稿するなど、「お得な情報や参考になる情報が得られるアカウント」がより支持され、それらの投稿へより反応がなされているように感じます。

その変化に応じて、「いいね数」より「保存数」をアカウント運用の指標とするインスタグラマーが増えています。

先ほど述べた通りインスタユーザーは、自分にとって価値ある投稿だと判断した際に、後で見返すべく、その投稿を保存します。
そのためインスタグラマーにとって、「保存数」の多さが、「興味を持ってもらえた」、「質がいいものを作れた」という一つの指標になるのです。

さらに、インスタグラマーは、投稿写真の1枚目のインパクト、「映え」を重視します。
写真が適当だったら、投稿を見る気すらしませんよね。

「映え」を重視するが故に、インスタグラマーの方々へPR投稿を依頼した際には、「1枚目は選ばせてほしいです」「こういう写真はいいねやコレクション数が少なくなるため、控えたいです」とご意見いただくことがあります。

また、理想の「映え」を追求すべく、撮影場所を一度下見し、写真の出来をイメージした上で、逆算して撮影時のファッションを決めている方もいらっしゃいます。

例えばレストランで食事の写真を撮影する場合は、ネイルまで意識されることも。
実際、インスタグラマーの方の撮影現場に立ち会う際に、「手元を写すだろうから、ネイルはこの色にしました」、「今日はこの風景なので、この服できました」と伺うことはしばしばあります。

情報の「質」だけが求められるようになったのではなく、大量の投稿から興味を惹きつけるきっかけとして「映え」も重要視されていることが伺えます。


最後に

インスタの新機能として、作品に関わった人のクレジット表記を可能にする「タグ」や、さらにNFTの導入を検討しているようです。


今後は、レビューなどの為になる情報発信にとどまらず、自分の作品をインスタで展開・収益化する、インスタグラマーが増えるのではないでしょうか。


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